道糸
『ナイロンライン』と『PEライン』の選択目安。
ご存知かと思いますが、PEラインは伸びもなくナイロンより細く強い素材で、
糸よれもなく今や主流になりつつありますが、
欠点としては、腰のない素材であるために風の強い日や雨の日などは、
竿にまとわり付き、ガイド絡みも多く一度縺れてしまうとほぼ修復不可能、
という致命的な欠陥もあります。
値段はナイロンより高価ですが、釣行毎に使用した数メートルを切断して使えば、
数回は連続で使用可能なので、トータルでみればコストパフォーマンスにも優れています。
ナイロンラインは糸よれや、劣化の問題で出来れば釣行毎の交換がべストですが、
なんといっても、ナイロン特有の伸びがあるために、ここ一番でのバラシの問題だけに絞れば、
PEラインよりも分があるのは明白です。
総合的に私のお薦めは、
青物仕掛けの場合は冬場がPEライン、その他の季節はナイロンがお薦めです。
経験上、冬場の気温の低い時期の太号数のナイロンラインは、
ヨレや腰の強さが厄介になりスムーズに釣りを楽しめない場合があります。
特に青物仕掛けの場合は顕著に出ます。
タイやシマアジ狙いオンリーなら夏場はナイロン5号で冬場はナイロン4号でやります。
後はコストの問題と相談して決めてください。
4号クラスまでのナイロンならさほど冬場でも扱いにくいことはないでしょう。
糸よれも一度魚をかけてしまえば簡単に取れてしまいますので大丈夫です。
PEラインで通年やりと通す場合は青物5号その他は4号ぐらいがおすすめです。
強度的なら、例え青物が掛かっても2号で十分ですが、
なにせ腰の無さが欠点でガイド絡み等々考慮すれば、
ある程度腰のあるPEは4号あたりからの使用がベストだと思います。
私は、海上釣堀専用のPEや、船用のPEは、
カラーリングが派手で仕掛けの確認等々には役立ちますが、
冬場の透明度の高い時期や場所に、魚が警戒心がでて渋くなりはしないかと思い、
ルアー用等々のカモフラージュ色のPEを使ってます。
まぁ、実際は影響ないようにも思うのですが。
最近はPEラインでも腰のあるコーティングを配してたりと様々ですので、
ご自分にあったラインを探してみてください。
ハリス
やはり、フロロカーボンですね。
私は、シーガのリアルFXをメインに使用しています。
糸グセの取れやすさ、扱いやすさ、自分の中ではベストだと思います。
あくまで私の基準ですが、
通常はシマアジ3号・タイ4号・中型青物5号大型青物は7号を使用しています。
高活性の時のタイは5号であろうと6号であろうと関係なく食いつきます。
そうでない時やシマアジやタイを兼用で狙いどちらがきてもと考える時、私は3.5号を使用します。
3.5号の欠点は、メーカによりその号数が無い時が多いです。
逆にシマアジ等は、極端な時、1.5号クラスに下げた途端に食う時もあります。
但し、タイが食い渋っている時などは、直ぐにハリスを下げるのでなく、
針のサイズを下げたりするほうが先決と思います。
食べやすい小さなエサを付けてチャレンジしてください。
針を頻繁に変えるのは面倒と思われますが、ハリスにサルカンをつけておけば、
スナップとの接続を変えるだけなのでそうそう手間ともおもえません。
ハリ
- タイ
- 伊勢尼10~11号
- シマアジ
- 伊勢尼8~9号
- イサキやグレ
- 伊勢尼6~7号
- 青物中型
- 伊勢尼12号
- 青物大型
- 伊勢尼13号
あくまで初心者の方への概ねの目安です。
目安として伊勢尼を書きましたが、針も賛否両論で人によって大きく違います。
釣具屋さんで見比べてみてください。
私は、金色よりシルバーやブラックチタンのような色を好んで使用しています。
以前、この針でバレたとか、人に聞いてこの針にしたとか。
バレたのでこの針は駄目だ!なんて言う前に、
その時のタックルバランスは?
ハリスとの結び目は?
クッションゴムは?
ドラグの調整は?
魚に対しての竿の硬さは?
糸ふけはきちんと取ってあったか?等等、もう一度気にしてみてください。
針の形やサイズも関係ありますが、その前に初心者の方は特に他の要因が大きいと思います。
上達した後に、半スレ針やグレ針、チヌ針と自分好みを見つけてください。
後にも触れますが、上達への道は、トラブル無く、手換えしよく、ストレスなく、
1秒でも長くイケスのなかに仕掛けを投入している時間を長くすることです。
この仕掛けでないと釣れない1匹より、
その時に釣りやすい1匹を、確実に取り込んで全体の釣果を延ばすほうが先決ですね。
38ken